愛し合い、人生をずっと共に歩いて行けると思っていた夫が、もし自分以外の女との恋愛を楽しんでいたら…。
裏切られた悲しさ、怒り、悔しさ、信頼の崩壊、恨みなどで、心がぐちゃぐちゃになってしまいます。
許さなければいけない、と思っても、夫の顔を見るとどうしても「他の女と不倫した」ということを思い出して感情が昂ってしまいます。
夫にどれだけ謝られてもイライラして、「不倫した人を許す事なんて出来るはずがない」 と思うでしょう。
でも、激しい感情は長くは続かないものです。
いつか気持ちが落ち着き、夫の事を許す可能性を探し始めることが出来るようになります。
絶対に許せない夫を許せるようになるのは、どんな出来事がきっかけになるでしょうか?
実は夫のことをそれ程愛していなかった
夫のことを本気で愛していればいるほど、夫が「他の女に恋をした」という事実に大きなショックを受け、不倫を許す事が難しくなります。
夫への愛情がそれ程強くなく、ドライな夫婦の場合は、「自分の男を他の女に盗られた」という悔しさはあっても、「愛する人に裏切られた」というショックはそれほどないので、時間が経ってイライラが収まれば気持ちを立て直すことが出来ます。
頭が冷静になり、「離婚するよりも、夫婦生活を再構築する方が自分にとってメリットが多い」と気持ちを整理出来た時が、夫を許すきっかけになります。
「許せないけど、許す」自分の優しさに気付いた
解決困難な問題やトラブルに出会い、努力してそれを解決したり乗り越えた時、人は自分の「努力と成長」を感じるものです。
「絶対に許せない!」と思う程夫に絶望しても、夫が誠心誠意謝罪し、不倫相手と別れ、家族の元に戻りたいと言うのであれば、それを許し、再び夫婦関係を取り戻す努力をすることで、人としての自分の優しさ、妻としてのプライドをより強く持てるようになります。
許せないものを許せる心の広い人間になりたい、自分自身を成長させたい、という気持ちが、不倫を受け止めるきっかけになるんです。
夫の不倫は自分にも責任があると思った
勿論、家族を裏切って不倫をした人間が一番悪いのですが、夫が不倫をしてしまった原因は必ず家の中にあったはずです。
家族の事を心から愛し、誠心誠意大切にしたいと思っていれば、不倫なんてするはずがありません。
夫が不倫をするのは、家庭の中に不満があるから!
愛情が足りていない、家の中に居場所が無い、だから夫はよその女と恋愛をしてしまったのです。
夫が不倫をしてしまった原因は自分にもある、と気付いた時、夫を許し、もう二度と不倫を指せない為にも、より良い妻になろうという決意が出来ます。
不倫相手に夫を奪われたくない、嫉妬心
不倫した夫を許せない、じゃあ離婚しよう!なんて、そんな簡単にはいきません。
不倫された妻にとって一番悔しいのは、自分と愛し合った人であり一家の大黒柱である夫をよその女に奪われてしまうことです。
家族を裏切っても会いたいと思われるほど愛された不倫相手女性に、嫉妬してしまう気持ちもあります。
このまま夫を奪われるなんて、絶対に嫌だ!となると、夫を許して、再び夫婦関係を続けていくしかないというわけです。
夫の心からの反省が伝わって来た
不倫したことを心から反省し、必死に謝罪を続ける夫を無視するのは難しいものです。
それに、そのまま突っぱね続けていると、いつか夫の方が謝り続けることに疲れ、家族から完全に離れてしまうかもしれません。
不倫した夫を許すべきタイミングを見誤ってはいけません。
夫が心から反省し、充分に謝罪していると思えた時は、不倫を許してあげるチャンスです。
子供たちの為に我慢しようと決めた
不倫をした夫にどんなに腹が立っても、子供たちの事を思うとやはり許さざるを得ない、という妻はかなり多いのではないでしょうか。
夫婦仲が悪いことで、一番影響を受けるのは子供達です。
両親が仲違いをし続けていると、子供が強いストレスを受けたり、両親に不信感を持ってしまいます。
夫は謝って来たし、反省もしているようだ、後は自分が夫を許しさえすれば、家庭の雰囲気は良くなって、子供達も落ち着くはず…となると、許さずにいられません。
かつて自分も二股、浮気をした経験があるから
浮気や不倫経験がある妻は、比較的不倫をした夫の事を許してあげやすいものです。
なぜなら、「浮気や不倫をする側」の気持ちが分かるから。
ちょっとした出来心だったり、興味本位だったり、軽い気持ちで浮気をしてしまったこと。
パートナーや家庭に不満や物足りなさがあって不倫に興味を持ってしまった、など、不倫をする人の感情を察してあげることが出来るんです。
また、夫の不倫を許すことで、かつての自分の浮気や二股の罪も許されるような気がしています。
夫の存在が自分にはどうしても必要だから
自立している妻であれば、永遠に夫を許さないと決めて離婚を選択することが出来ますが、精神的、金銭的な意味で夫に依存している妻は、そういうわけにはいきません。
結局夫を失うわけにはいかないので、必ずいつかは夫を許す必要があるんです。
夫を頼らなければいけないタイミングで、渋々ながらでも不倫のことを許してしまいます。
理由やきっかけがなんであれ、夫婦の間にかすがいがあるのは強いものです。
離婚後苦労している友達の姿を見た
顔を見るだけでイライラする、不倫されたことがトラウマになり、もう夫を愛することは出来ない、等、永遠に夫の事を許せないとなると、離婚するしかありません。
しかし離婚後、女性が自立して1人で暮らすのはかなり難しいものです。
結婚後、仕事を専業主婦になった女性が、夫と住んだ家を出て新しく住む場所や仕事を見つけなければいけないのは大変です。
また、離婚後、苦労をしたり不幸になってしまった友達の話を聞いて怖気づいてしまったことが、夫を許すきっかけになることもあります。
不倫された「償い」を夫に要求した
夫を許したいけれど、そのきっかけがない!というのであれば、許す為のきっかけを自分で作ってしまいましょう。
欲しかった高級バッグや、行きたかった旅行などを、この機会に夫にオネダリするのがお勧めです。
ちょっと無茶なお願いを叶えてもらうことで、「それと引き換えに、不倫を許してあげようかな」と思うことが出来るはず。
「バッグを買えば不倫してもいい」というわけではないことを、夫にはよく伝えておいて下さいね。
結婚生活で楽しかった出来事を思い出した
不倫された妻は、ショックで心が傷ついてしまっています。
傷付いた心を癒してくれるのは、楽しかった思い出です。
辛い時ほど、結婚生活で夫が自分にしてくれて嬉しかったことや、2人でいて楽しかった思い出などが鮮明に頭に浮かぶはず。
素敵な出来事を沢山思い出すことで、「2人でいれば、またきっと楽しいことがあるに違いない」と気持ちを切り替えることが出来ます。
「離婚したら負け」だと思ったから
このまま夫を許せず離婚なんてしたら、不倫相手女性の思うツボです。
不倫相手に夫を奪われ、自分は一人きりになってしまうなんて、絶対に嫌!
離婚だけは絶対に回避したい!と思うでしょう。
早くラブラブ夫婦に戻る方が、不倫相手女性にダメージとショックを与えることが出来ると気付いた時、夫を許してあげようという気分になれます。
夫婦関係の主導権を取れたと感じた
不倫を許すことで、夫に対して大きな「借り」を作ることが出来ます。
今後夫は自分に対して強い態度に出ることは出来ないはずだから、これからは自分が主導権を握り、今までよりも優位な立場で暮らせるかもしれない、と思って、夫を許すことに決めます。
不倫を許すよりも、夫と別れることの方が辛いから
夫の事を心から愛し、大切に思っている場合は、夫の不倫を許すのに一番長く時間がかかってしまうでしょう。
「自分はこんなに夫の事を大切に思っているのに、夫はそうではなかった」という事実はなかなか受け入れられるものではありません。
しかし、不倫をされたことは本当にショックだけど、夫の事を許せずに別れてしまうことの方がもっと辛い、と気付くことが出来れば、夫を許すきっかけになるはず。
不倫されてしまったショックとモヤモヤはずっと持ち続けてしまうけれど、相手のことが好き過ぎるからとりあえず許すしかない、と、複雑な気持ちでいる妻たちは少なくありません。
とりあえず夫を「ATM男」として受け入れると決めた
夫に対する情や信頼があるから、不倫を許せないのです。
これからはいっそのこと夫に何も期待せず、毎月給料を運んで渡してくれるだけの「ATM男」と割り切ってみるのはいかがでしょうか?
「お金を持ってきてくれる人」と思えばこれからも一緒に居続けることが出来るようになります。
とりあえず一緒に居続けることが出来れば、時間をかけてゆっくり信頼や愛情も回復していくはずです。
夫を許すことで楽になれると気付いた
どんなに夫の不倫が憎くても、毎日ずっと怒り続けたり、夫を睨んだり冷たく接したりし続けるのには大きなパワーが必要です。
家庭内でリラックス出来ない状況では、身体も心も休まることがありません。
イライラし続けたり、夫を叱り続けることに疲れてしまった妻は、「いつか許すのであれば、今許した方が早く自分が楽になれる」と気付くことで、夫を許してあげられます。
おわりに
不倫をした夫は確かに大きな罪を犯してしまいましたが、家族を裏切った夫の事を許せないと、家庭は崩壊してしまいます。
どんなに悔しくても、悲しくても、浮気や不倫を許すメリットは大きいんです。
夫の事を許すきっかけを手に入れて、家庭を再構築する方向で考えてみて下さい。
夫の事を一度「許す」と決めた後は、不倫の過去は忘れたことにしてあげるのがマナーです。
後になって蒸し返したり、いつまでも根に持つのは無しですよ!
メリットを取る意味でも、今回ご紹介したようなきっかけを掴んで、夫の事を許してみてはいかがでしょうか?